受験対策

模試が終わったら

 模試は受験したらそれで終わりではありません。むしろ大切なのは模試の受験後、それをどう活かすかです。せっかく受験した模試、返却された成績に一喜一憂して終わりにしたくないですよね。本ページでは模試を受験した当日、成績返却後にすべきことを紹介していきます。キチンと復習して模試を最大限活用していきましょう。

受験当日編

■自己採点
 朝から晩まで必死に問題を解いていると試験終了後の解放感はとても気持ちいいものです。その解放感から「今日は十分やりきった!!遊ぼう!!」なんて気持ちになってしまうかもしれません。でもその気持ちをグッと抑えてやるべきことをやりましょう。そう、自己採点です。

 自己採点と一口に言っても模試の種類によってその意義は異なります。まずはマーク模試。こちらはセンター試験の練習と言っても良いかもしれません。マーク模試ではもちろん配点も公表されていますし、採点もマルかバツかの2つしかありません。試験中に自分が書いた解答を問題冊子にメモしておけば自己採点と実際の得点は一致するはずです。...が、実際に点数を比較してみると一致しないことがしばしばあります。マークミス、解答を修正した時に問題冊子にメモし忘れる、なぜか問題冊子に解答が二つ書いてある...人によって原因は様々でしょうが、実際のセンター試験の自分の点数が分からない、なんてことにならないように模試の時から自己採点の練習をしておきましょう。もちろん成績返却後に実際の点数と比べるのを忘れずに。

 次に東大模試。東大模試は自己採点をするのが難しいかもしれません。特に数学や理科では答えが間違っていても部分点が貰えたり、逆にカンペキだと思っていても思わぬところで減点されていたりします。英語の要約なんかは自分が書いた答案を再現するのは不可能でしょう。ですが、だからこそ東大模試は“どの部分で加点・減点されているのか”を知る良い機会になるのです。自己採点自体は大雑把で構わないのですが、「自分としてはここで点数が貰えると思う」というポイントを明確にしておき、答案返却後に見比べてみると“点数が貰える答案”を作るヒントになるかもしれません。  

■解答・解説を熟読する
 試験の最中に分からない問題があった...そんな時は試験終了後に配られる解答冊子を読んでいち早く正答を知りたいと思うでしょう。しかし、合っていた、間違えていたに関わらず解説は熟読すべきです。東大模試は大手予備校の講師たちが腕によりをかけて作ってきた問題ばかりです。当然その解説にも力をかけています。英語の英作文であれば論理の組み立て方から使い易い言い回しまで掲載されており、その模試だけに限らず、東大入試に向けたヒントがたくさん掲載されています。数学であれば自分が解いた方法以外の別解が載っているでしょう。読み物を読むようなつもりでじっくり解答冊子に目を通してみると新たな発見が得られるかもしれません。

■解き直し
 間違えた問題を解き直す――これは復習の基本であり、もちろん模試でも同じです。解き直しのタイミングは人それぞれで良いと思います。試験当日にすぐ解き直したい人もいれば別の日にじっくりと腰を据えて解き直したい人もいるでしょう。大切なのは模試を受けっぱなしにしないこと。どのタイミングであれ、必ず一度は解き直しをする機会を設けましょう。ただ、間違えた問題を全部を全部解き直す必要は無いかもしれません。特に夏の模試では実力が伴っていない可能性もあるので、身近な先生などに“解き直す価値がある問題”を教えて聞いてみると良いかもしれません。
 理想的には成績が返却された1ヶ月後頃にもう一度見直す機会を設けられれば更に定着度が増していくでしょう。

答案返却後編

■合格判定をどう見るか
 東大模試の答案と成績が返却された時に一番最初に気になるのはやっぱり偏差値と合格判定でしょう。誰でもA判定が出れば嬉しいですし、E判定だとガッカリするものです。ただ、特に現役生にとっては、判定を気にしすぎるのは良いことだとは思えません。模試は現役生だけでなく多くの浪人生も受験しています。夏の模試なんかだと現役生は理社の範囲が追いついていない場合もありますし、何と言っても演習量が浪人生と比べ物になりません。その差は秋に向けて埋めていくとして、模試を受ける前に決めていた目標を達成出来ているか、自己採点では想定していなかった加点・減点がないか、といったことをチェックしてその後に繋げていきましょう。
 浪人生はA判定にこだわるのもアリです。一年間の演習量と実際の東大入試を受験した経験は大きな力になるはずです。むしろ「A判定取らないでどうする!」ぐらいの気概を持って東大模試に取り組んでみても良いでしょう。

 では実際に合格判定にはどのくらい信頼が置けるのでしょうか?これはあくまでも私が指導してきた東大に合格した生徒や大学の知り合いの話になりますが、夏、秋とA判定を取って至極順当に合格した人、夏はD、秋はBで段々と伸びてきた人、逆に夏にC、秋にEを取って絶望しながらも結局受かって行った人など様々です。もちろんA判定を取った人の方がE判定の人よりも受かりやすいのでしょうが、結局最後は入試本番で自分が解ける問題が出るか、いわば運の要素も強いのかもしれません。判定に一喜一憂せず、地に足をつけて学習していきましょう。

■講評冊子は保管すべし!?
 東大模試では答案と成績用紙とともに、その模試を採点した予備校講師による講評冊子も送られてきます。これが中々辛口に書いてあることが多く、読んでいて耳が痛い人も多いかもしれませんが、他の受験生の典型的な誤答例なども分かり面白い。
 またこの冊子には“成績優秀者リスト”が書かれています。このリストに載れれば嬉しいのはもちろんですが、実はこのリストを受験終了後まで保管しておくのをオススメします。というのも、模試の活用とは全く無関係ですが、大学入学後に改めて見直してみると知り合いがわんさか載っています(笑)。大学では全然授業に来ないアイツも受験生のころは日本のトップ10に入る人だったのか....といった小さな発見の楽しみのために講評冊子は保管しておくと面白いです。

2014/07/23 大澤英輝

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